交感神経と副交感神経の切り替えがうまくいかないことによる症状が出ている状態を、自律神経失調症と呼びます。

自律神経失調症は原因ごとにいくつかの種類に分類でき、治療法もそれぞれ異なります。 また、病院での治療以外にも、運動や食生活、呼吸法での改善方法などがあります。

この記事では自律神経失調症の種類と、それぞれの治療方法について解説します。

自律神経失調症の種類

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自律神経の乱れが悪化すると、自律神経失調症という呼ばれる状態になります。 自律神経失調症はいくつかの症状が出ている状態、または総称のことであり、特定の病気ではありません。

自律神経失調症には4つの種類にわけることができ、体質的なものや精神的な強さに依存するもの、うつの症状が現れるものなどがあります。

心身症型自律神経失調症

日常のストレスや疲労が大きい人がなりがちな、様々な症状がみられるタイプの自律神経失調症です。 自律神経失調症の中でもっとも多いのがこのパターンです。

抑うつ型自律神経失調症

抑うつとは、無気力で何事にも意欲が持てないような状態を指します。

抑うつ(よくうつ、Depression)とは、気分が落ち込んで活動を嫌っている状況であり、そのため思考、行動、感情、幸福感に影響が出ている状況のこと[1]。抑うつというだけでは原因不明の症状である[2]。うつ状態とは、状態像であり、抑うつの症状が精神状態の中心となっていることを意味する。

抑うつ - Wikipedia

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近親者の死や環境の大きな変化によるストレスによって、抑うつの状況になってしまっているタイプの自律神経失調症です。 これは婚約や昇進など、一般的に良いものとされている変化によっても起こりうるものです。

抑うつの症状が自律神経失調症による身体の症状に隠れてしまう場合があり、判断が難しい場合があります。

本態性自律神経失調症

自律神経は体質的に乱れやすい人がいます。 生まれつき自律神経が乱れやすく、日常的なストレスなどがなくても乱れてしまうような体質を持つ人です。

そういった人がなる自律神経失調症が、本態性自律神経失調症です。 本態性というのは、原因がわからない という意味を持っています。 つまり、本態性自律神経失調症は根本的な要因がわからないタイプの自律神経失調症です。

神経症型自律神経失調症

大きな不安や心配事を抱えている人がなるタイプの自律神経失調症です。 このタイプの自律神経失調症は、パニック障害や心気症などに発展する場合があります。

病院で受診する場合

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自律神経失調症は自分で判断するのが難しい場合があります。 うつのような症状が出る場合もあれば、頭痛や肩こりといった症状であらわれる場合もあるからです。

自律神経失調症が疑われる場合に、何科に行けばいいのかわからない人が多いようです。

自律神経失調症が疑われる場合は、まず内科や脳神経外科で受診しましょう。 いきなり自律神経失調症と決めつけて心療内科や精神科で受診するのではなく、 他に危険な病気の可能性がないかを医師の目で判断してもらうためです。

心療内科と精神科の違い

余談ですが、病院の診療科目は精神科・心療内科・神経科など、似ている診療科目が多いため、どの病院で受診を受ければいいかわからないという人は少なくありません。

診療科目は出ている症状ごとに選ぶもので、自律神経失調症の疑いがある何らかの症状が出ている場合、以下のような基準でどの診療科目で受診を受けるか判断してください。

心の問題が体に影響している場合は心療内科

心療内科は心身症と呼ばれる種類の病気を扱います。 つまり、心の問題によって体に異変が出ている場合は心療内科に行くべき です。

心にだけ不調が出ている場合は精神科

対して精神科は、精神的な不調、無気力や根拠のない不安、幻聴や幻覚など、 精神的な不調がある場合には精神科で受診を受けるべき です。

ですが、もし自分が行くべき診療科目と違う科目の病院に行ってしまっても、医師は簡単な診断と適切な科目の判断をすることが可能です。

自律神経失調症の治療方法

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自律神経失調症はタイプや原因ごとに治療方法を検討する必要があります。 カウンセリングや投薬で対処できるものもあれば、環境を変える必要があるものまであるため、自分の不調の原因を正しく突き止めることが大事です。

心身症型自律神経失調症の治療

性格と環境による影響が大きいタイプです。 休暇の取得や、ストレスのもとになっているものの除去など、場合によっては投薬などが治療法として選択されます。

抑うつ型自律神経失調症の治療

抑うつ型自律神経失調症の場合は判断が難しいということもあり、医師の診断を受けるのが確実です。

定期的なカウンセリングによる治療が基本的ですが、心身症型自律神経失調症と同様、投薬やサプリによる治療を行うことがあります。

本態性自律神経失調症の治療

本態性自律神経失調症の場合は生まれつきの要因が大きいため、治療が困難になる場合があります。

自律神経訓練法という自律神経のはたらきを改善するための訓練や、投薬による直接的な症状の改善を行う場合がほとんどです。

神経症型自律神経失調症の治療

大きな不安による要因が大きい神経症型自律神経失調症の場合は、カウンセリングによる治療、または抗不安剤による治療となります。

他のタイプに比べて治療しやすいタイプの自律神経失調症ですが、抗不安剤による副作用などのリスクもあります。