原因不明の肌荒れ、実はその肌荒れの原因は自律神経の乱れかもしれません。 自律神経は内蔵運動や血流などに深く関係しており、肌へ与える影響も少なくありません。

この記事では、自律神経のはたらきと肌の関係、自律神経の乱れが肌荒れの原因になる理由と対処法について解説します。

自律神経のはたらき

自律神経という言葉はほとんどの人が聞いたことがあると思います。 ですが、自律神経がどういったはたらきをしているか までは、曖昧な認識しかない人も多いのではないでしょうか。

自律神経というのは交感神経と副交感神経という2種類の神経によって成り立っています。 これは名前の通り、自律的にはたらく神経で、自分の意志で制御できるものではありません。

交感神経のはたらき

交感神経は、運動している時や、人前で発表している時など、体を活発に動かさなければいけない状態や、 物事に機敏に反応しなければいけない状態 の時にはたらきます。

例えば、運動などの活発な活動は、脳が酸素を必要とします。 そのため、交感神経は呼吸を早め、鼓動を多く打つことでたくさんの空気を取り込んで全身に送るといった調整をします。

他にも、瞳の瞳孔を開いたり、筋肉の硬直、発汗などが交感神経によって促されます。

副交感神経のはたらき

副交感神経は交感神経と対象的に、人体が休息すべき時 にはたらきます。

例えば、睡眠時や入浴時などは、活発に動く必要がなく、体を休めるべき場面です。

副交感神経はこういった場面になると、筋肉に使われていた血液を内臓に回して内臓運動を促したり、 血圧が最低限になるよう調整し、体が無駄なエネルギーを使わないような状態に調整します。

他にも、涙や唾液の分泌などが副交感神経によって制御されています。

自律神経の乱れが肌荒れを引き起こす理由

自律神経の乱れは、肌のターンオーバーに大きな影響を与えます。 これによって肌荒れや乾燥肌、ニキビなどを引き起こすことがあります。

肌のターンオーバー

人間の肌は、気づかないうちに常に新しい肌に生まれ変わっています。 これを肌のターンオーバーと呼び、約28日から56日の周期でまわっているはたらきです。

人間の肌は、基底層きていそう有棘層ゆうきょくそう顆粒層かりゅうそう角質層かくしつそう の4層で成り立っています。 ターンオーバーはこの4層が肌の表面へ押し上がるように入れ替わっていく 仕組みです。

角質層かくしつそう まで達した肌は、皮脂とともに垢となって剥がれ落ちます。

自律神経の乱れは肌のターンオーバーを遅くする

肌のターンオーバーは、一般的に約28日から56日の周期でまわっているといわれていますが、これは体の部位や人によって周期が違います。

美容品などでよく、肌のターンオーバーを早めて皮膚を綺麗にするといった謳い文句を聞きますが、 そもそも肌のターンオーバーは早くても遅くてもいいものではなく、適切な周期ではたらくべきものです。

自律神経の乱れが肌荒れの原因に?自律神経と肌のトラブルについて /images/ins-heart-stone.jpg

自律神経の乱れがなぜ肌荒れの原因になるかというと、この肌のターンオーバーの周期に影響を与えるからです。

そもそも肌のターンオーバーは、消化や吸収などの内蔵運動を経て、血液によって皮膚へと運ばれたビタミンをはじめとする栄養素を多く必要とします。

自律神経は内蔵を制御している上に、血流にも深く関わっています。 そのため、自律神経が乱れるとターンオーバーに必要な栄養素が肌へ運ばれずターンオーバーの周期が遅くなることで肌荒れやニキビ、乾燥肌の原因となります。

自律神経を整えて肌荒れを改善する

肌荒れやニキビ、乾燥肌の原因が自律神経の乱れであると疑える場合、自律神経の乱れを整えることで肌荒れの改善が見込めます。

運動による改善

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自律神経の乱れは、自律神経をはたらかせることによって改善する可能性があります。

運動は自律神経をはたらかせるいい例で、体温の上昇による心拍数の上昇、発汗、呼吸など、交感神経のはたらきによって影響する要素がいくつもあります。 これらを意図的にはたらかせることで、自律神経本来のバランスをすこしずつ取り戻すことができます。

しかし、対人のスポーツなどストレスになり得るものは避けましょう。 おすすめなのは水泳やウォーキング、ジョギングなどの有酸素運動です。

無理しすぎない程度に、自分のペースでやれる運動を選びましょう。

生活リズムの見直しによる改善

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人間の体は体内時計(概日リズム)に沿ってコントロールされています。

例えば朝起きて太陽を浴びるとセロトニンというホルモンが分泌され、胃や腸をはたらかせたり排便を促したり、一日の始まりの合図としてはたらきます。

体内時計を基準としたこれらの生理的現象は、ほとんどが自律神経を介して行われます。 これらが適切にはたらかないことは、自律神経の乱れと呼べるわけです。

不規則な生活習慣を送っている人は、朝起きて朝日を浴び、規則的に3食食べ、毎日同じ時間に就寝、起床する 、これだけでも自律神経の乱れは随分と改善できます。

ツボの刺激による改善

一般的にツボと呼ばれる経絡は、人体のあらゆるところに影響を与えます。 神経の乱れを整えるものから、筋肉の緊張をほぐすもの、ものによっては健康状態を損ねるものもあります。

ツボの刺激は、ツボの刺激による自律神経失調症の症状の改善だけでなく、症状が改善することで根本的な原因も解決することもあります。

しかしツボには施術を禁止されているような危険なものもあるため、個人でやるのではなく、専門家の施術を受けることをおすすめします。