大人や女性特有のものと思われがちな冷え性ですが、 実は子供も冷え性になることがあり、成長の過程に影響をあたえる可能性があります。

この記事では、子供が冷え性になる原因やそれによる弊害、改善方法について解説します。

【子供の冷え症対策】キレやすくなる原因にも!低体温改善の方法10 - マーミー

子供も冷え性になる

冷え性になるのは大人だけではありません。 そもそも冷え性は、筋肉の硬直や血行不良によって引き起こされ、それらは生活習慣やストレス由来の場合がほとんどです。

女性が冷え性になりやすいのも、筋肉が少ないからといった原因があり、 これは子供にも言えることです。

また、子供は大人と生活習慣がまったくことなります。 気をつけないと気づかないうちに冷え性になり、体の成長に影響を与えてしまう可能性があります。

子供が冷え性になる原因

子供が冷え性になる原因はなんなのでしょうか。 実は、大人に比べて筋肉が少なかったり、夜更かしや朝食を抜くなどといった生活習慣 が起因しています。

筋肉の不足

子供は大人にくらべて、筋肉の量がずっと少ないものです。

筋肉は熱を作り、血流によって体温をつくります。 そのため、子供の筋肉量ではもともと体温が作りづらい と言えます。

子供は体温が高いものでは?

一般的に、子供の体温は大人に比べて高いと言われており、 これでは、子供の冷え性というのは矛盾しているように感じます。

そもそも、子供と大人で体温が違うと言われているのは、皮膚の分厚さによるものです。 人間の体の中心部は、平均的に38度の体温を持つと言われており、体表に近づくにつれて低くなる特徴を持ちます。

つまり、大人も子供も体の中心部の体温は変わりません。 子供は体の中心部から皮膚までの距離が短いため、体温が高いと言われているのです。

体温には、深部温と皮膚温があります。深部温は大人も子どもも38℃前後。深部温は様々な組織や皮膚の細胞を通り、皮膚の表面では低くなります。子どもは皮膚が薄いため皮膚温は37℃前後。

なぜ子どもは大人より体温が高いの? 「ドクターQ&A」|セルフドクターネット

夜更かしや遅い起床

夜更かしや遅い起床は体内時計に影響を与えます。 体内時計というのは、医学的には概日リズムと呼ばれており、人間の生理現象を適切なタイミングで行うための基準 としてはたらいています。

体内時計が崩れてしまうと、あわせて自律神経の乱れを引き起こすことがあります。

自律神経は血流や発汗、内臓運動などの自律的にはたらく機能を司っている ため、 これによって体温調整がうまくいかなくなり、子供でも冷え性になることがあります。

朝食を抜きがち

子供は朝起きるのが苦手だったりして、朝食を抜きがちです。 しかし、朝食は昼食や夕食に比べて、人体にとって重要な役割を持っています。

まず、食事によるエネルギーの補給です。 食事を抜いてしまうと体温のもとになるエネルギーが作れず、子供でも冷え性になります。

次に、内臓運動が起きないことによる体内時計の乱れです。

朝食は睡眠状態になっている内臓を起こし、一日の始まりとして人体の活動を始める合図になります。

そのため、朝食を抜いてしまうと体が活動の状態にならず 、自律神経が乱れてしまうことがあります。

夜更かしについての説明でもあげたとおり、自律神経の乱れは体温を運ぶ血流に影響するため、冷え性の原因になります。

スマートフォンやゲームによる睡眠の質低下

現代では据え置きのゲーム機だけでなく、スマートフォンによってさらに手軽にゲームができるようになりました。

これによって夜更かしをしてしまったり、寝る前にゲームをすることで交感神経が活発になり、睡眠の質を低下させてしまうことがあります。

睡眠は自律神経の1つである副交感神経が優位になるべき場面ですが、 交感神経が優位になってしまっていると副交感神経がはたらけず、体の疲労回復に影響がでて筋肉を硬直させてしまうことがあります。

筋肉の硬直は血流に影響するため、筋肉が熱を作れても全身に運べず、末端の冷えになることがあります。

空調の効きすぎ

子供は冷たい飲み物をたくさん飲んだり、アイスを食べたり、空調の強い部屋を好みがちです。

こういった生活習慣は、体が健康で熱が作れる状態でも体温を必要以上にさげてしまい結果的に不健康な状態にしてしまうことがあります。

例えば、体が必要以上に冷えると筋肉は硬直を起こします。 筋肉は血流に影響をあたえるため、熱が運べなくなることで冷えの原因になります。

また、体の冷えは新陳代謝の悪化を引き起こし、疲労回復を阻害することで筋肉を硬直させることもあります。

子供が冷え性になった場合の影響

冷え性といえども、活発な子供だから大丈夫、と安心するのは少し安易かもしれません。

そもそも人間の体は、体温が下がると全体的に機能の低下を引き起こします。 これは子供にも同じことが言えるため、いくつかの弊害につながります。

代謝の悪化による免疫力低下

もっとも大きな影響が、冷えによる免疫力の低下です。

体の冷えはそれ自体が免疫力の低下を引き起こす上に、冷えによる新陳代謝の低下がさらに免疫力を低下させる ことがあります。

子供はもともと免疫力が低いものなので、冷えによって風邪や病気にかかりやすくなることがあります。

成長ホルモンの分泌阻害

まず、体が冷えたり、冷えの原因が自律神経が乱れていると、成長ホルモンの分泌阻害につながります。

自律神経は脳の視床下部ししょうかぶ という部位によって制御されており、 視床下部ししょうかぶ はホルモンの分泌も司っています。

これによって子供の健全な成長に悪影響をあたえる可能性があります。

情緒不安定

冷えの原因として自律神経が乱れていると、感情の起伏が激しくなったり、抑うつのように慢性的に気だるさを抱える状態になる ことがあります。

また、集中力にも影響するため、勉強をはじめとする学校活動にも影響をあたえかねません。

子供の冷え性を改善する方法

基本的に、子供の冷え性の改善法は、原因になりえるものを排除するというシンプルな改善法となります。

これらは子供の冷え性を改善するだけでなく、健康的な成長のためにも必要なものです。

早寝、早起き

体内時計や自律神経の乱れを防ぐために、睡眠時間は適切にとるようにしましょう。

睡眠は疲労回復だけでなく、成長にも影響をあたえるため、人体にとって重要な時間と言えます。

朝起きたら日光を浴びるとさらに良い

体内時計は、朝起きたときに浴びる日光によって調整されます。 これはセロトニンというホルモンが分泌されるためで、手軽にはじめられる生活習慣です。

1日3食

1日の食事を、きちんと朝食、昼食、夕食の3回とり、できるかぎり毎日同じ時間にとるようにしましょう。

内臓運動も自律神経によって制御されており、これが不規則になると自律神経の乱れにつながります。

体を冷やす飲食物を控える

子供が好みがちな、冷たい飲み物やアイス、強すぎる空調を控えましょう。 体の冷えは、免疫力の低下をはじめとする悪影響を持ちます。

睡眠の質をあげる

睡眠の質は、寝る前に明るい光を見ない、カフェインを摂らない、完全な暗闇で寝ない 、といった簡単な方法から改善できます。

子供は夜更かしをしがちですが、できるかぎり睡眠の質が担保できるような環境で睡眠できるようにしてあげましょう。